Aira's bookshelf

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書棚の片隅でコーネル・ウールリッチ愛をささやく

Aira 読書ログ

E・D・ホウク編『風味豊かな犯罪 年刊ミステリ傑作選 '76 』

(読了日:2020年1月23日) ジャック・リッチイ「風味豊かな犯罪」 自宅の洗面器やトイレなどに大量のゼリーが入っている謎の現象の調査を頼まれてヴァンダヴィア邸を訪れた主人公は、依頼人ジェラルドの兄フランクの服を着た使用人がナイフで刺殺されているの…

ハンス・ステファン・サンテッスン編『現代アメリカ推理小説傑作選 3 』

(読了日:2020年1月17日) マイクル・アヴァロン「隣家の拳銃」 主人公ナンは、家の周りをうろつく不審者に備えて銃を買ったという話を隣人ジョーンから聞き、不吉な予感を覚えるが… ロバート・ブロック「触れてはならぬもの」 インドで映画を撮影中の俳優ハ…

エドワード・D・ホック編『現代アメリカ推理小説傑作選 2 』

(読了日:2020年1月12日) ミリアム・アレン・デフォード「雷鳥模様のナイフ」 大昔、とある集落で漁師をしていた若者がナイフで喉を切られて殺された。そのナイフに彫られていた模様から、同じ集落に住む彫刻家の青年が犯人ではないかと疑われるが… ジョー・…

ロバート・L・フィッシュ編『あの手この手の犯罪 アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (1) 』

(読了日:2020年1月2日) スタンリイ ・エリン「最後の一壜」 ワイン商ドラモンドが倉庫に保管している伝説の赤ワインに興味を持った大富豪カスーラスがワイン愛好家マレシャルを仲介人として10万フランでの買い取りを申し込むが… 各人の思惑が複雑に絡み合い…

ルーシー・フリーマン編『殺人心理学 (下) アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (5) 』

(読了日:2019年9月27日) ジョージ・ド・ルースネー・リオン「不足の成分」 手荒れに悩む妻リリーのため、手に優しい石鹸作りに精を出すロジャー。あらゆる脂肪を用いて試行錯誤した末、ついに理想の石鹸が完成するが… はっきりと書かないことで見事な「奇妙…

ルーシー・フリーマン編『殺人心理学 (上) アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (5) 』

(読了日:2019年8月21日) ドナルド・A・イエーツ「さらばわが愛、わが人生」 ポッターは長年想いを寄せ続けた女性が別の男性を選んだことをひどく恨み、ついに彼女を殺す決意をする。たった5ページのショートショート。ドラマ性が高いが、女性の正体が中盤で…

ローレンス・トリート編『スペシャリストと犯罪 アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (8)』

(読了日:2019年7月25日) まえがき ミステリの世界で警察小説なるジャンルを切り開いた作家ローレンス・トリート。彼の持つ柔和さ・謙虚さ・勤勉さといった、人としての魅力が自然と伝わってくる、優しい言葉遣いに満ちた文章。アメリカ探偵作家クラブ傑作選…

ブライアン・ガーフィールド編『犯罪こそわが人生 アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (9)』

(読了日:2019年7月17日) ヘレン・マクロイ「燕京奇譚」 年老いたロシア公使ヴォルゴルーギイの若くて美しい妻オルガ・キリーロヴナが一人で馬車に乗って出かけたきり行方不明となった悲しい理由が、彼女を慕っていた陸軍武官アレクセイの活躍のよって明らか…

ヘンリイ・スレッサー『うまい犯罪、しゃれた殺人』

(読了日:2019年7月15日) 「逃げるばかりが能じゃない」 勤め先の信託銀行から20万ドルもの大金を着服したポッターはあっさり自首をして刑務所へ。しかし、金の隠し場所に関してだけは意地でも口を割らず… 「金は天下の回りもの」 同僚とのポーカーで一週間…

ビル・プロンジーニ & ジョー・ゴアズ編『現代アメリカ推理小説傑作選 1 』

(読了日:2019年7月12日) ダン・J・マーロウ「第二の人生」 死刑執行日が近付く中、当の死刑囚である自分よりもひどく精神的に追い詰められていく看守レイモンドを不思議に思う主人公は、臓器提供の意思を神経外科医に伝えた後、銃殺隊の待つ庭へ向かい… 何…

メアリ・ヒギンズ・クラーク編『ショウほど素敵な犯罪はない アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (11) 』

(読了日:2019年6月30日) ジョン・L・ブーリン「イーストポートでの再演」 演劇評論家ジャドスンが深夜に編集室である舞台批評を書いていると、その舞台に出演していたベテラン俳優のスピヴィーが突然姿を現し、かつて初舞台での演技を酷評された際、酔った…

小鷹信光編『ブラック・マスク異色作品集』

(読了日:2019年5月10日) フレデリック・ネベル「致命傷」 将来有望な若手ボクサーのジェフは、ネズミ面をした小男フィンクにつきまとわれるようになって以来顔色が冴えない。何らかの弱みを握られて日々金銭を巻き上げられている様子。対チャンプ戦の直前、…

オットー・ペンズラー編『魔術ミステリ傑作選』

(読了日:2019年3月29日) 01. クレイトン・ロースン「この世の外から」 「あの世から」として既読につき、読了ツイート省略。 02. ラドヤード・キプリング「スドゥーの邸で」 遠く離れて暮らす息子の容態が芳しくないことに心を痛める老家主スドゥーは魔術を…

ミシェル・スラング編『レディのたくらみ アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (2) 』

(読了日:2018年10月16日) 01. ジョイス・ハリントン「二人姉妹」 仲良く一緒に暮らす姉妹のマージョリーとオードリーは男性の理想が異常に高いせいでどちらも良縁に恵まれないまま中年の域に。そんなある日、マージョリーは一人で出かけたバーで声を掛けて…

ジョン・ボール編『犯行現場へ急げ アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (4) 』

(読了日:2018年10月07日) ロバート・L・フィッシュ「クランシーと飛込み自殺者」 地下鉄駅で見つかった礫死体の身元はタクシー運転手のケリィと判明するがクランシー警部補は他殺と睨む。彼の自宅を調べると小型カメラや写真引き伸ばし機などが見つかり… 主…

EQ 編集部編『英米超短編ミステリー50選』

(読了日:2018年09月14日) トニー・ウィルモット「過去の秘密」 お昼休憩で訪れる公園でよく見かける若い娘と言葉を交わすことをささやかな楽しみにしている市職員スマイズは、その娘が古い車の所有者について熱心に調べ回っていることを職場で偶然に知って…

アイザック・アシモフ他編『ビッグ・アップル・ミステリー マンハッタン12の事件』

(読了日:2018年8月28日) ジェイムズ・ヤッフェ「春爛漫のママ」 甥夫婦に脛を齧られながら暮らす裕福な伯母マーガレットは友人がいない孤独を紛らわせようとして新聞に友人募集の広告を出す。農園主キースと文通で親しくなり、ついに彼がニューヨークへやっ…

エラリー・クイーン編『新世界傑作推理12選』

(読了日:2018年8月9日) P・G・ウッドハウス「エクセルシオー荘の悲劇」 引退した船乗りたちが暮らす下宿屋の一室でガナー元船長が毒殺された。コブラの毒による過失死とされたが、他殺だと確信する女主人ピケットは探偵スナイダーに相談する。生意気な助手…

エラリー・クイーン編『世界傑作推理12選 & One 』

(読了日:2018年7月31日) エドナ・セント・ヴィンセント・ミレー「「魚捕り猫」亭の殺人」 妻マーゴを亡くして以来、自ら経営するレストランの賑わいまで失ってしまったジャン・ピエール。そんな淋しい彼の心の友は、店の水槽で長らく飼ってきた鰻のフィリッ…

エラリイ・クイーン編『クイーンズ・コレクション 2』

(読了日:2018年6月3日) バーバラ・オウエンズ「軒の下の雲」 既読につき、読了ツイート省略。 トマス・ウォルシュ「いけにえの山羊」 ホテルのエレベーターで出会い、ほどなくのっぴきならに間柄となった男と女。彼らには障害となる一人の男の存在が。二人…

エラリイ・クイーン編『EQMM アンソロジー I 』

(読了日:2017年12月15日) E・S・ガードナー「緋の接吻」 遊び人の富豪として知られる男が愛人との密会に使っていた部屋で額に真っ赤なキスマークを付けた状態で毒殺された。容疑者として拘束された女性の婚約者から依頼を受けた弁護士ペリイ・メイスンが真…

各務三郎編『クイーンの定員 IV 傑作短編で読むミステリー史』

(読了日:2017年10月28日) ジョン・コリア「壜詰パーティ」 女と縁のないフランクは趣味で何かを蒐集して日々の慰めにしようと骨董品古道具店を訪ねる。何でも願いを叶えてくれる妖魔が入った壜を5ドルで買い取り、豪華な宮殿に美女を侍らせて夢のような時を…

各務三郎編『クイーンの定員 III 傑作短編で読むミステリー史』

(読了日:2017年6月24日) デイモン・ラニアン「ドロレスと三人の野郎ども」 セントルイスで抗争を続けて互いに大きなダメージを受けてきた三人の大物ギャングが和平会議を開くことに。その道すがら、近年頭角を現しつつある若手ギャングのファロネを殺害。会…

エラリイ・クイーン編『クイーンズ・コレクション 1』

(読了日:2017年6月4日) レックス・スタウト「殺人鬼はどの子?」 探偵ネロ・ウルフ宅を約束もなく訪れた法律事務所の所長秘書バーサ・アーロンを助手のアーチーが迎えて事情を聞く。事務所の共同経営者の中に敵方の依頼人と通じている者がいるので調べてほ…

エラリー・クイーン編『完全犯罪大百科 (上) 悪党見本市』

(読了日:2017年5月5日) ハワード・スプリング「郵便殺人」 新聞社でメッセンジャー・ボーイとして働いていた頃から同僚のシャスターに何かにつけて先を越されてきた新聞記者のミルナー。日々鬱屈をもたらす存在であるシャスターに対して殺意を覚えるように…

マーティン・H・グリーンバーグ編『新エドガー賞全集 アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (14) 』

(読了日:2017年4月25日) ジャック・リッチー「エミリーがいない」 妻エミリーからの電話に顔色を失い、エミリーを街で見かけたという知人には「サンフランシスコへ行っている」と答えて手を震わせ、エミリーからの手紙を隠し、音楽室から聴こえるエミリーの…

ビル・プロンジーニ編『エドガー賞全集 (下) アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (6) 』

(読了日:2017年4月21日) ローレンス・トリート「殺人のH」 車での長距離移動に同乗者を求める新聞広告がきっかけで意気投合したタンシイとギルフォードの女性二人組。誰かと電話で話した後、タンシイは一人でモーテルから姿を消す。ギルフォードから相談を…

【読書ログ:番外編】忘れがたい短編いろいろ

(最終更新日:2017年4月18日) 2015年秋から、たくさんの海外ミステリ短編を読んできました。その数およそ500以上 (ショートショートも含む) 。こうして多くの作品に触れるうち、気になる作家や作風が徐々にわかり始めてくるのもまた面白い手応えのひとつです…

ビル・プロンジーニ編『エドガー賞全集 (上) アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (6) 』

(読了日:2017年4月14日) エラリイ・クイーン「気ちがいティー・パーティ」 ウイリアム・アイリッシュ「晩餐後の筋書」 ローレンス・G・ブロックマン「なまず物語」 魚類学者ジョナサン・スミス宅の階段に男の死体が転がっていた。ジョナサンは夢遊病者ゆえ…

各務三郎編『クイーンの定員 II 傑作短編で読むミステリー史』

(読了日:2017年4月11日) クリフォード・アッシュダウン「外務省公文書」 カジノで負けが込んだレドマイルに軍資金を貸して親しくなった怪盗プリングルは自宅に招待され。酔いに任せて相手が見せてきた重要外交文書をヒントに一儲けする方法を思い付く。駆け…