Aira's bookshelf

書棚の片隅でコーネル・ウールリッチ愛をささやく

2021-01-01から1年間の記事一覧

コーネル・ウールリッチ作品発表順年表

改訂版年表について (2021年1月4日) 『コーネル・ウールリッチの生涯』(早川書房) を参考に作成した全作品発表順年表を改訂しました。同一年月に発表された作品は『コーネル・ウールリッチの生涯』で言及されている順に並べ直しました。複数の邦題で発表され…

深夜の約束 (1935)

Story 街灯の下に佇む主人公の青年ロジャーズは、小粋な衣装をまとい、全身から育ちのよさを漂わせている。彼がどこかへ出かけたがっている気配を察し、一台のタクシーの運転手がそっと近付いてきて… Aira's View ウールリッチの小説では、上品さに欠けてい…

2020年の読書活動を振り返って

体内カレンダーがすっかりおかしい Aira が 2020 年の読書活動を振り返ります。

ロバート・J・ランディージ編『探偵は眠らない (下) アメリカ私立探偵作家クラブ傑作選 (I) 』

(読了日:2021年5月10日) マイクル・Z・リューイン「探偵をやってみたら」

ロバート・J・ランディージ編『探偵は眠らない (上) アメリカ私立探偵作家クラブ傑作選 (I) 』

(読了日:2021年5月6日) ローレンス・ブロック「夜明けの光の中に」 既読につき、読了ツイート省略。

ピーター・へイニング編『ディナーで殺人を (下) 』

(読了日:2021年4月30日) G・B・スターン「唐辛子の味がわからなかった男」 主人公フランツがドゥニーズという伝説のダンサーをめぐってライバルのフアンと鞘当てを繰り返した頃の思い出を語る。どうやってフアンに勝ったのかが見せ場だが、フランツの軽率な…

ピーター・へイニング編『ディナーで殺人を (上) 』

(読了日:2021年2月24日) スタンリイ・エリン「特別料理」 既読につきツイート省略 (ブログ内に紹介記事なし)

アイザック・アシモフ編『16品の殺人メニュー』

(読了日:2020年5月7日) R・L・スティーヴンス「チキン・スープ・キッド」 ギャンブルで借金が嵩み、やむなく競馬の八百長に手を貸す運びとなったスポーツ記者のクインリンは、騎手エングルが出走前に必ず飲む母親の手作りチキンスープに薬を入れるよう、賭…

E・D・ホウク編『最後のチャンス 年刊ミステリ傑作選 '78 』

(読了日:2020年2月28日) トマス・ウォルシュ「最後のチャンス」 既読につき、省略。

ウィリアム・アイリッシュ『アイリッシュ短編集 1 / 晩餐後の物語』

(再読了日:2021年2月3日) 晩餐後の物語 アイリッシュ (ウールリッチ) を好きになり始めた頃に読んで衝撃を受けた作品。全く色褪せない。耳元でジリジリと音が聞こえてきそうな密室での極度の緊張状態の後、ついに明かされる老人の真意。加速していく物語の…

E・D・ホウク編『今月のペテン師 年刊ミステリ傑作選 '77 』

(読了日:2020年2月7日) 「恐ろしい悲鳴のように」エッタ・リーヴェス エタ・リーヴェス「恐ろしい叫びのような」として既読

悲鳴をあげる本 (1939)

Story 図書館で司書として働く主人公プルーデンスは、三流ロマンス小説を返却しに受付へやってきた中年女性から「41ページが見当たらなかった」と告げられ、怪訝に思う。消えたページには一体どんな秘密が隠されているのか…?

夜間航路の殺人 (1937)

Story 結婚式を終えたばかりの部長刑事ブラッドフォードは、新妻ラミーとともにマンハッタン発の夜間定期連絡船に乗り込む。あまりに地味な新婚旅行にすっかりヘソを曲げてしまった妻を相手に四苦八苦していると、船内に女性の悲鳴が響き渡り…