Aira's bookshelf

書棚の片隅でコーネル・ウールリッチ愛をささやく

アイザック・アシモフ編『16品の殺人メニュー』

(読了日:2020年5月7日) R・L・スティーヴンス「チキン・スープ・キッド」 ギャンブルで借金が嵩み、やむなく競馬の八百長に手を貸す運びとなったスポーツ記者のクインリンは、騎手エングルが出走前に必ず飲む母親の手作りチキンスープに薬を入れるよう、賭…

E・D・ホウク編『最後のチャンス 年刊ミステリ傑作選 '78 』

(読了日:2020年2月28日) トマス・ウォルシュ「最後のチャンス」 既読につき、省略。

ウィリアム・アイリッシュ『アイリッシュ短編集 1 / 晩餐後の物語』

(再読了日:2021年2月3日) 晩餐後の物語 アイリッシュ (ウールリッチ) を好きになり始めた頃に読んで衝撃を受けた作品。全く色褪せない。耳元でジリジリと音が聞こえてきそうな密室での極度の緊張状態の後、ついに明かされる老人の真意。加速していく物語の…

ウールリッチ研究を再開しました

こんにちは。Aira (@airasbookshelf) です。久しぶりに「日記」カテゴリの記事を書いてみますね。

E・D・ホウク編『今月のペテン師 年刊ミステリ傑作選 '77 』

(読了日:2020年2月7日) 「恐ろしい悲鳴のように」エッタ・リーヴェス エタ・リーヴェス「恐ろしい叫びのような」として既読

悲鳴をあげる本 (1939)

Story 図書館で司書として働く主人公プルーデンスは、三流ロマンス小説を返却しに受付へやってきた中年女性から「41ページが見当たらなかった」と告げられ、怪訝に思う。消えたページには一体どんな秘密が隠されているのか…?

夜間航路の殺人 (1937)

Story 結婚式を終えたばかりの部長刑事ブラッドフォードは、新妻ラミーとともにマンハッタン発の夜間定期連絡船に乗り込む。あまりに地味な新婚旅行にすっかりヘソを曲げてしまった妻を相手に四苦八苦していると、船内に女性の悲鳴が響き渡り…

生ける者の墓 (1937)

Story 墓地管理人からの通報を受けて現場に到着した警官の目に飛び込んできたのは、一心不乱に墓穴を掘り返す若い男の姿だった。「彼女をどこへやったんだ」などと口走って取り乱す彼を署まで連行し、詳しい話をするよう促したところ…

自由の女神事件 (1935)

Story 機嫌が悪い妻との衝突を回避すべく、自由の女神の見物に出かけた刑事デントン。展望台へと続く螺旋階段を上っていく途中、休憩用ベンチで何度も席が隣り合わせになった肥満体の男と軽く世間話をする。像内の見学を終えて下へ降りる際、先ほどの男が忘…

E・D・ホウク編『風味豊かな犯罪 年刊ミステリ傑作選 '76 』

(読了日:2020年1月23日) ジャック・リッチイ「風味豊かな犯罪」 自宅の洗面器やトイレなどに大量のゼリーが入っている謎の現象の調査を頼まれてヴァンダヴィア邸を訪れた主人公は、依頼人ジェラルドの兄フランクの服を着た使用人がナイフで刺殺されているの…

ハンス・ステファン・サンテッスン編『現代アメリカ推理小説傑作選 3 』

(読了日:2020年1月17日) マイクル・アヴァロン「隣家の拳銃」 主人公ナンは、家の周りをうろつく不審者に備えて銃を買ったという話を隣人ジョーンから聞き、不吉な予感を覚えるが…

エドワード・D・ホック編『現代アメリカ推理小説傑作選 2 』

(読了日:2020年1月12日) ミリアム・アレン・デフォード「雷鳥模様のナイフ」 大昔、とある集落で漁師をしていた若者がナイフで喉を切られて殺された。そのナイフに彫られていた模様から、同じ集落に住む彫刻家の青年が犯人ではないかと疑われるが… ジョー・…

ロバート・L・フィッシュ編『あの手この手の犯罪 アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (1) 』

(読了日:2020年1月2日) スタンリイ ・エリン「最後の一壜」 ワイン商ドラモンドが倉庫に保管している伝説の赤ワインに興味を持った大富豪カスーラスがワイン愛好家マレシャルを仲介人として10万フランでの買い取りを申し込むが… 各人の思惑が複雑に絡み合い…

ルーシー・フリーマン編『殺人心理学 (下) アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (5) 』

(読了日:2019年9月27日) ジョージ・ド・ルースネー・リオン「不足の成分」 手荒れに悩む妻リリーのため、手に優しい石鹸作りに精を出すロジャー。あらゆる脂肪を用いて試行錯誤した末、ついに理想の石鹸が完成するが… はっきりと書かないことで見事な「奇妙…

夜の闇の中へ (1987)

Story 生きることに何の意味も見出せないマデリンは、父親が遺した拳銃で自殺を図ることを思いつく。自分の人生に目的などというものがあっただろうか。これから見出すことがあるのだろうか。そんなことを考えながら、マデリンは拳銃をこめかみに当てて引き…

Don't Fool Me! (1935)

(未邦訳作品につき『コーネル・ウールリッチの生涯』(早川書房) を参考に内容を紹介) Story 主人公ジューンは、あるパーティでヘレンと知り合いになる。ヘレンはお世辞にも美人とは言えず、礼儀の基本もわきまえないタイプにもかかわらず、事あるごとにマー…

The Body Upstairs (1935)

(未邦訳作品につき『コーネル・ウールリッチの生涯』(早川書房) を参考に内容を紹介) Story 刑事ガルブレイズは、自宅で入浴していたところ、天井から血が滴り落ちてくることに気付く。上階の部屋へ立ち入ってみると、そこにはアイロンで頭を殴られて即死し…

Spanish―And What Eyes! (1935)

(未邦訳作品につき『コーネル・ウールリッチの生涯』(早川書房) を参考に内容を紹介) Story 大学生ロディは、21歳になる前に米国人と結婚したら叔母から200万ドルの遺産を相続できる権利を有する立場にあったが、彼が好きになるのは外国人の女性ばかりであっ…

Murder in Wax (1935)

(未邦訳作品につき『コーネル・ウールリッチの生涯』(早川書房) を参考に内容を紹介) Story 妻を捨てて別の女性とともに生きていこうと、ある男が決心した矢先、何者かによってその女性バーニスが殺されてしまう。そして、よりにもよってその男が殺人犯とし…

2019年の読書活動を振り返って

2020 年。例年より何となくさらにおめでたい雰囲気の漂う「令和最初のお正月」が終わったと思ったら、あっという間に二月も過ぎ去ろうとしています。

ルーシー・フリーマン編『殺人心理学 (上) アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (5) 』

(読了日:2019年8月21日) ドナルド・A・イエーツ「さらばわが愛、わが人生」 ポッターは長年想いを寄せ続けた女性が別の男性を選んだことをひどく恨み、ついに彼女を殺す決意をする。たった5ページのショートショート。ドラマ性が高いが、女性の正体が中盤で…

ローレンス・トリート編『スペシャリストと犯罪 アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (8)』

(読了日:2019年7月25日) まえがき ミステリの世界で警察小説なるジャンルを切り開いた作家ローレンス・トリート。彼の持つ柔和さ・謙虚さ・勤勉さといった、人としての魅力が自然と伝わってくる、優しい言葉遣いに満ちた文章。アメリカ探偵作家クラブ傑作選…

悪夢 (1941)

Story 全面鏡張りの八角形の部屋で錐を使って男を刺し殺すという不気味な夢から覚めたヴィンスは、

ブライアン・ガーフィールド編『犯罪こそわが人生 アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (9)』

(読了日:2019年7月17日) ヘレン・マクロイ「燕京奇譚」 年老いたロシア公使ヴォルゴルーギイの若くて美しい妻オルガ・キリーロヴナが一人で馬車に乗って出かけたきり行方不明となった悲しい理由が、彼女を慕っていた陸軍武官アレクセイの活躍のよって明らか…

ヘンリイ・スレッサー『うまい犯罪、しゃれた殺人』

(読了日:2019年7月15日) 「逃げるばかりが能じゃない」 勤め先の信託銀行から20万ドルもの大金を着服したポッターはあっさり自首をして刑務所へ。しかし、金の隠し場所に関してだけは意地でも口を割らず… 「金は天下の回りもの」 同僚とのポーカーで一週間…

ビル・プロンジーニ & ジョー・ゴアズ編『現代アメリカ推理小説傑作選 1 』

(読了日:2019年7月12日) ダン・J・マーロウ「第二の人生」 死刑執行日が近付く中、当の死刑囚である自分よりもひどく精神的に追い詰められていく看守レイモンドを不思議に思う主人公は、臓器提供の意思を神経外科医に伝えた後、銃殺隊の待つ庭へ向かい… 何…

メアリ・ヒギンズ・クラーク編『ショウほど素敵な犯罪はない アメリカ探偵作家クラブ傑作選 (11) 』

(読了日:2019年6月30日) ジョン・L・ブーリン「イーストポートでの再演」 演劇評論家ジャドスンが深夜に編集室である舞台批評を書いていると、その舞台に出演していたベテラン俳優のスピヴィーが突然姿を現し、かつて初舞台での演技を酷評された際、酔った…

パパ・ベンジャミン (1935)

Story 彼の曲を知らぬ者はいないと言われるほど有名なジャズ作曲家兼バンドリーダーであるエディ・ブロックが、ある日の明け方、まるで死人のように黒ずんだ不気味な顔をしてニューオーリンズ警察署に現れる。エディのただならぬ様子に戸惑うばかりの警部補…

小鷹信光編『ブラック・マスク異色作品集』

(読了日:2019年5月10日) フレデリック・ネベル「致命傷」 将来有望な若手ボクサーのジェフは、ネズミ面をした小男フィンクにつきまとわれるようになって以来顔色が冴えない。何らかの弱みを握られて日々金銭を巻き上げられている様子。対チャンプ戦の直前、…

オットー・ペンズラー編『魔術ミステリ傑作選』

(読了日:2019年3月29日) 01. クレイトン・ロースン「この世の外から」 「あの世から」として既読につき、読了ツイート省略。 02. ラドヤード・キプリング「スドゥーの邸で」 遠く離れて暮らす息子の容態が芳しくないことに心を痛める老家主スドゥーは魔術を…