Aira's bookshelf

書棚の片隅でコーネル・ウールリッチ愛をささやく

Honey Child (1926)

(未邦訳作品につき『コーネル・ウールリッチの生涯』(早川書房) を参考に内容を紹介)

Story

買い物とパーティー三昧の日々を目当てにニューヨークへやってきた移り気美女ハニーは、ハンサムな潜水艦将校ビリーに見初められる。地元へ戻る日が近付いてきたところでビリーから求婚されるが、驚きのあまりハニーは断ってしまう。色よい返事をもらえなかったビリーは彼女を船室に閉じ込めて外洋への出向を命じ…

Aira's View

評伝であらすじを読んだだけでも十分にウールリッチの遊び心が伝わってくる小品。お互いに夢中な男女による粋な駆け引きを楽しむ短編として、いつかどこかで邦訳が発表されたらうれしい。