Aira's bookshelf

書棚の片隅でコーネル・ウールリッチ愛をささやく

生ける者の墓 (1937)

Story

墓地管理人からの通報を受けて現場に到着した警官の目に飛び込んできたのは、一心不乱に墓穴を掘り返す若い男の姿だった。「彼女をどこへやったんだ」などと口走って取り乱す彼を署まで連行し、詳しい話をするよう促したところ…

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自由の女神事件 (1935)

Story

機嫌が悪い妻との衝突を回避すべく、自由の女神の見物に出かけた刑事デントン。展望台へと続く螺旋階段を上っていく途中、休憩用ベンチで何度も席が隣り合わせになった肥満体の男と軽く世間話をする。像内の見学を終えて下へ降りる際、先ほどの男が忘れていったと思われる帽子を見つけたデントンは、彼の姿を探すのだが…

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E・D・ホウク編『風味豊かな犯罪 年刊ミステリ傑作選 '76 』

(読了日:2020年1月23日)

ジャック・リッチイ「風味豊かな犯罪」 

自宅の洗面器やトイレなどに大量のゼリーが入っている謎の現象の調査を頼まれてヴァンダヴィア邸を訪れた主人公は、依頼人ジェラルドの兄フランクの服を着た使用人がナイフで刺殺されているのを発見し… 最近から素直に探偵を呼んでおけばいいじゃないの。

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